Life_And_Heart

この日記は読まない方が良いです。








ミュウ 『ねぇ…あなたデュークとか言ったけど、本当はユウなんでしょ? 別人の振りしてるだけでしょ?』

デューク 『前にも言ったが、俺はあいつ同じ志を持っているが、あいつじゃない。
あいつに似ているだけだ。俺の正義はあいつの正義だ。それだけだ。』

ミュウ 『嘘よ。顔も声も姿もほとんど同じだもん。仮面外して素顔見せてよ。ユウなんでしょ?』

デューク 『………仮面外して見せて、ユウじゃないと言えば理解できるな? 』

そういって彼は仮面を外した。

ミュウ 『………ぅっ…』

デューク 『………』

ミュウ 『やっぱりユウじゃないッ!嘘つきっ。なんで嘘つくの!?』

デューク 『……言った筈だ。あいつに似ているだけ。あいつの志を持っている。だが、違うと。私はユウ=アレクゼントじゃない。ジャステァ=デュークだ。それだけだ。』

ミュウ 『信じられないっ! どう考えても見てもユウだよっ……ぅっ…』

デューク 『…なら、正直に言うしかない。私は彼の心にある正義の志。私はそれが肉体を得た姿だ。私は彼が去り際に君を守るように託された。私が彼に似ているのはそのせいだろう。彼の去り際に、彼の中の悪も外に出て私同様肉体を得た。この前、君を襲ったやつだ。だから、私はユウではない。ユウの正義の志だ。』

ミュウ 『そういうことなら…そうならあなたはやっぱりユウだよっ。ユウに変わりないよ。』

デューク 『……好きに解釈してくれて構わない。私はあなたを守るだけだ。』

ミュウ 『ユウが何も答えないまま去って言って寂しかった……辛かった。』

デューク 『そうか。』

ミュウ 『お願い…ユウじゃなくっても構わないから…キスして慰めて。お願ぃ…ユウ…ぅっ…』


デューク 『…それが終わったら私はまた君を守るため見張りに戻るがそれでもいいか?』

ミュウ 『うん…』

デューク 『なら……』

そして彼は彼女に近づき寄り添い静かに口づけをかわした。

ミュウ 『んっ…』

彼女は涙を流していた。

デューク 『では、私は戻る。』

ミュウ 『ユウ……ありがとう。』

デューク 『……それは私ではなく本人とした時に言うといい。』

そして彼は戻る。


やがて…日が経ち。
彼女はまた悪に狙われる。

その悪と戦うデューク。
しかし、隙をつかれやられる。

その時、赤い紅の閃光が悪の肉体を得たザースというやつを貫いた。


デューク 『ふっ……やつが…ぶはっはぁ…はぁ…還ってくる…』

ザース 『うっ…くぅ…な、何!?…』

ザース 『ふんっぬかせぇっ−』

そしてデュークは最後の一突きを刺れ姿は空気のように消えていった。

そして…空から紅の閃光がザースを真上から貫いた。

ザース 『なっ!』

ユウ 『早とちりをするな。あいつは俺のもとに返っただけだ。おまえも俺のもとに戻れ。もう貴様の悪にコントロールされる俺じゃない。』

ザース 『黙れっ!せっかく得た自由だ。誰が戻るか。てっ……身体が……う、うわぁ−』

そうしてザースは濁った黒い空気のようにユウの左手に吸い込まれていくように消えた。

ユウ 『往生際が悪い馬鹿だ。ミュウ、悪いがまた行かなきゃならない。おまえの守りはキッドがする。じゃあな。』

ミュウ 『えっ…? ちょっと待ってよっ!? ユウッ!』

ユウ 『ミュウ……あれは俺のファーストキスだった。おまえが初めてで悪くない。涙の味だったがな。』

ミュウ 『えっ?』

ミュウが驚いて返事をする間もなくユウは疾風のような素早さで姿を消した