物語。光・闇・真・創・ANGEL,STORY・ナエルの視 前編

この日記は読まない方が良いです。





時代は流れる。変わる。
変わる様にみえる。
しかし、根本的なものは何も変わらないのだ。
そう、変わってみえるだけ。
見よ、己らの法律を。掟を。
動機を。
失望だ。見ようとしないのだからな。
何が、力か。
何が、意思か。
変わらぬものだった。
だった筈だった。
しかし、何故か完全に変わってしまった。
いや、完全にではないか。
魂は変わらない。
むしろ魂は生まれ変わる度に成長している。

自然よ、海よ、大地よ、生命よ、そして生まれた風よ、そこまでしか述べまい。
変わらぬ魂………。
それをお見せしよう。
これは私の妄想かもしれない。
しかし、私は何故か真実と信じている。
だから、ここでお見せしよう。
語ろうではないか。
しかし、私も未だ覚醒し始めたばかり。すべての真実を語ることはできまい。
それを考慮していただきたい。
では………。


時は幾つかまでか遡る。

世界と言うものがあった。
上から神界。
次に霊界。
そして人間(主生命)界。
下に魔界。
という順で一つ一つの世界があった。

神界には神という称号を得た生命が一つ。そして聖なる魂をもつ使徒、言わゆる天使が存在した。
神様は神界を離れない。聖なる天使はすべての世界を行き来する。
しかし、行き来できるからといっても魔界には相当な使命がなければ行かない。
何故ならば誘われ、悪魔になる可能性があるからである。
魔界。そこには神が罰した者を、悪魔という称号を持ち与える姿に変え、魔界という一つの世界に閉じ込めた。それは神の力あって故に出来ること。
だが、悪魔は悪い存在なのだろうか。そう疑問も出る。悪魔も元は聖なる者なり。
神は自由を、聖なる天使たちから束縛したのだろうか。聖なる天使たちの使命は神に忠実にすることだけなのだろうか。
真実はわからない。
少々話しが擦れた。
だが、悪魔が悪いという情報については、わからない。私は応えられない。それこそ葛藤だろう。
ただ今言えそうなのは、神の掟を破った聖なる者が悪魔に変えられたのではないかということ。そしてその者たちは天使だけではないのかもしれない。

生命界。人間、自然、植物、大地、海、魚類、動物、生けとして生きるもの…時というものを持っている存在、様々な生命が住む世界。そこには喜怒哀楽があろう。
だが、植物の喜怒哀楽は見えぬだろう。
そう、見えぬだけだ。
彼らにも喜怒哀楽はあるであろう。私はそう思う。
大地。大地にだってあるさ。
海にもあるだろう。
形が見えぬだけだ。
私はそう思う。
少なくとも植物にはありそうだ。
何がかは己らで理解していただきたい。
感情を。


霊界。生命界で時を失ったものたちが行き届き還る場所、世界。勿論、そこには人間だけでなく動物の魂もあろう。大地、海、植物、はどうかはわからない。何せ私もまだ目覚めは始めた子でしかないのだから。

魔界については…語るまい。
強いて語るなら先程話した神とに関する話し、だ。
情報は十分であろう。




さて、ここからは在りもしない物語。





物語の主人公は三人。
神の称号を得た、サーネル。
神の使徒の中で聖天使の称号を得た、ラルとナエル。
聖天使は二人のみ。
後は使徒
これは神界の存在の者。
そして三人の主人公以外に他に物語に出てくる者が数人。
以上。
後は物語の中で理解して頂きた下さい。





ナエル 『ミエル…私は間違っているだろうか…。』

ミエル 『間違ってはいないと思います。』

ナエル 『そうか。』

ミエル 『ただ、真っ直ぐ過ぎるのだと思います。あなたは優し過ぎるから。』

ナエル 『ありがとう。しかし、私は優しくなどない。』

ミエル 『頑固なところも、原因の一つに当たりますね。』

ナエル 『……私は使徒のままでいれば良いのだろうか。』

ミエル 『私は使徒でありながらあなたに想いを寄せています。限りある時しか側にいられません。私も使徒ですから。人間とは違います。あなたは聖天使です。あなたが決めるべきです。私たちも…人間じゃなくても存在する者ですからね。』

ナエル 『ありがとう。神に忠実なラルが羨いくらいだ。』

ミエル 『あなたはあなたです。』

ナエル 『使徒の役割に戻ろう。』

ミエル 『はい。』


ナエルはミエルに想いを寄せている。またミエルもナエルに。
人間で言う愛がある。
しかし、使徒は人間と違い永久に側で暮らすということを許されない。
だから二人は時に短な間だけ会うのだ。
そしてもう一人の聖天使がいる。彼もまた愛を築いた想い人がいる。
いないのは神だけ。
いや、神は定めていないだけ。神は愛しているものがある。
世界をだろうか。



前編、End。


文章そのまま引き続き、中編へ。